2018年1月19日 (金)

非障害性腰椎穿刺針と通常の腰椎穿刺針の比較

Nath S, Koziarz A, Badhiwala JH, et al. Atraumatic versus conventional lumbar puncture needles: a systematic review and meta-analysis. Lancet (London, England) 2017

脊髄くも膜下麻酔および診断目的での脳脊髄液採取の際の穿刺針の形状が硬膜穿刺後頭痛(PDPH)に及ぼす影響を検討したmeta解析で、110編のRCTを対象として、日本を含む世界各国の研究者が参加しています。対象患者約3万症例で検討した結果、いわゆるpencil-point針ではPDPHの発生頻度が4.2%であったのに対していわゆるcutting needleでは11%であり、pencil-point針によるPDPHの相対リスクが0.4であることが示されています。穿刺針のサイズはcutting needleの方が細径であり、径よりも先端の形状が重要であると考察されています。また、穿刺後のbed上安静は有意な影響を及ぼさないことも示されています。

2018年1月18日 (木)

急性肺塞栓症患者における超音波を用いた右室機能の評価

Filopei J, Acquah SO, Bondarsky EE, et al. Diagnostic Accuracy of Point-of-Care Ultrasound Performed by Pulmonary Critical Care Physicians for Right Ventricle Assessment in Patients With Acute Pulmonary Embolism. Critical care medicine 2017; 45: 2040-5

米国の研究者がまとめたprospective studyで、急性肺塞栓症にともなう右室機能低下に関して集中治療fellowによるgoal-directed echocardiographyの精度を検討した報告です。具体的には右室と左室のサイズ、中隔の奇異運動、右室自由壁の収縮低下などが評価対象となっており、心エコー専門医の評価、troponin、BNPなどの指標との比較が行われています。結果としては集中治療fellowによるgoal-directed echocardiographyは専門医の評価との一致率が高く、troponin、BNPなどよりも正確に急性肺塞栓症の診断が可能であることが示されています。

2018年1月16日 (火)

幼児期の麻酔薬暴露の年齢とその後の精神疾患の関連

Ing C, Sun M, Olfson M, DiMaggio CJ, Sun LS, Wall MM, Li G: Age at Exposure to Surgery and Anesthesia in Children and Association With Mental Disorder Diagnosis. Anesth Analg 2017; 125: 1988-1998

米国の研究者がMedicaidのdataを用いて行ったretrospective studyで、5歳までの

全身麻酔が、その後に精神疾患と診断されるリスクを増加させるかどうかを傾向スコアのマッチした症例と比較しています。麻酔暴露群約3万8千症例と傾向スコアのマッチした対照群で比較した結果、精神疾患と診断されるハザード比が1.26と有意に増加していることが示されています。精神疾患としては発達障害および多動性障害が多く、麻酔暴露時の年齢とは関係が少ないことが示されています。

2018年1月15日 (月)

CABG術後のtroponin濃度に関するXenon, sevofluraneおよびTIVAの比較

Hofland J, Ouattara A, Fellahi JL, et al. Effect of Xenon Anesthesia Compared to Sevoflurane and Total Intravenous Anesthesia for Coronary Artery Bypass Graft Surgery on Postoperative Cardiac Troponin Release: An International, Multicenter, Phase 3, Single-blinded, Randomized Noninferiority Trial. Anesthesiology 2017; 127: 918-33

フランスを中心とした欧州の17施設で行われたRCTで、on-pump CABG患者約500症例を対象として術後24時間の時点での血中troponin I濃度をxenon、sevoflurane、TIVAで比較した報告です。結果としてXenonとsevofluraneには有意差が無く、xenonはTIVAと比較してtroponin I濃度上昇を有意に抑制することが示されています。その他の指標および合併症の発生率には差が認められず、xenon麻酔は安全で実用的と結論されています。

2018年1月12日 (金)

開腹手術、血管外科手術における術後呼吸不全発生リスクの推定

Johnson AP, Altmark RE, Weinstein MS, Pitt HA, Yeo CJ, Cowan SW. Predicting the Risk of Postoperative Respiratory Failure in Elective Abdominal and Vascular Operations Using the National Surgical Quality Improvement Program (NSQIP) Participant Use Data File. Annals of surgery 2017; 266: 968-74

米国の研究者がまとめたretrospective studyで、米国外科学会のdatabaseを用いて待機的な開腹手術、血管外科手術における術後呼吸不全発生リスクを予測するスコアを作成し、自施設のデータで検証しています。術後呼吸不全は人工呼吸48時間以上、再挿管、肺炎および肺塞栓と定義されており、その発生率は約2%、術後呼吸不全発症群での死亡率は20~30%であることが示されています。リスク因子としては年齢、術式、functional status、呼吸器合併症、最近の心不全、透析などが挙げられています。術式に関しては食道がん手術、開腹腹部大動脈置換術などが高リスクとなっています。

2018年1月11日 (木)

呼吸不全からの回復期患者におけるnasal high flowが呼吸仕事量に及ぼす影響

Delorme M, Bouchard PA, Simon M, Simard S, Lellouche F. Effects of High-Flow Nasal Cannula on the Work of Breathing in Patients Recovering From Acute Respiratory Failure. Critical care medicine 2017; 45: 1981-8

カナダで行われたobservational studyで、比較的軽症の低酸素血症あるいはCO2貯留を呈する患者12症例を対象としてNHFCの流量を20l/min, 40l/min, 60l/minと漸増させて 呼吸仕事量に及ぼす影響を検討しています。呼吸仕事量はrespiratory inductive plethysmographyと食道balloonを用いて測定しています。流量増加によって呼吸仕事量が有意に減少することが示されていますが、60l/min未満では有意差が認められず、HFNCによる呼吸仕事量低減作用には高流量が必要であることが示唆されています。今回の検討からは呼吸仕事量減少の機序は明らかになっていません。

2018年1月 9日 (火)

肺保護換気中の手術患者における呼気終末閉塞テストによる輸液反応性の評価

Biais M, Larghi M, Henriot J, de Courson H, Sesay M, Nouette-Gaulain K. End-Expiratory Occlusion Test Predicts Fluid Responsiveness in Patients With Protective Ventilation in the Operating Room. Anesthesia and analgesia 2017; 125: 1889-95.

フランスの研究者が行ったobservational studyで、一回換気量6~8ml/kgの肺保護換気条件下での輸液反応性を評価する指標としてPPVと呼気終末閉塞テスト後の一回心拍出量増加を比較した報告です。呼気終末閉塞テストはフランス製のventilatorのautoPEEP定量機能を用いています。脳神経外科手術患者40症例を対象として検討した結果、呼気終末閉塞テスト後に一回心拍出量が5%以上増加した場合、高い感度、特異度を持って輸液反応性の存在を識別できることが示されています。

2018年1月 5日 (金)

大腸直腸手術における消毒薬の比較

Broach RB, Paulson EC, Scott C, Mahmoud NN. Randomized Controlled Trial of Two Alcohol-based Preparations for Surgical Site Antisepsis in Colorectal Surgery. Annals of surgery 2017; 266: 946-51.

米国の研究者が施行した多施設RCTで、術前に使用する消毒薬としてisopropyl alchoholを含有するヨード製剤とクロルヘキシジン製剤とで術後創部感染の頻度を比較した報告です。大腸直腸手術患者約800症例を対象とし、アルコール含有ヨード製剤がアルコール含有クロルヘキシジン製剤に非劣性であるという仮説に関して、術後30日までfollow upしています。結果的には創部感染発生頻度には大きな差はありませんでしたが、非劣性の証明には至らず、現時点ではアルコール含有ヨード製剤の使用は推奨できないと結論されています。また、術後創部感染の診断は第8病日が最多であることが示されています。

2018年1月 4日 (木)

重症敗血症患者における輸血が死亡率、合併症に及ぼす影響

Dupuis C, Garrouste-Orgeas M, Bailly S, Adrie C, Goldgran-Toledano D, Azoulay E, Ruckly S, Marcotte G, Souweine B, Darmon M, Cohen Y, Schwebel C, Lacave G, Bouadma L, Timsit JF. Effect of Transfusion on Mortality and Other Adverse Events Among Critically Ill Septic Patients: An Observational Study Using a Marginal Structural Cox Model. Critical care medicine 2017; 45: 1972-80.

フランスの研究者が行ったretrospective studyで、1998年から2014年の間にフランスの23施設で治療をうけた敗血症患者約6千症例を対象として輸血が死亡率、院内感染症および低酸素血症に及ぼす影響を検討しています。対象患者を入院時のHctでlow, medium, high, very highに群分けして検討した結果、low Hct群では輸血によって死亡率が改善する、群分けにかかわらず院内感染症のリスクは有意に増加する、全体およびlow Hct群では輸血によって低酸素血症のリスクが増加する、などの所見が認められています。敗血症患者では一律の輸血基準を当てはめるのは適当でないと考察されています。

2017年12月28日 (木)

重症頭部外傷患者における脳酸素化最適化に関するphase 2 study

Okonkwo DO, Shutter LA, Moore C, Temkin NR, Puccio AM, Madden CJ, Andaluz N, Chesnut RM, Bullock MR, Grant GA, McGregor J, Weaver M, Jallo J, LeRoux PD, Moberg D, Barber J, Lazaridis C, Diaz-Arrastia RR: Brain Oxygen Optimization in Severe Traumatic Brain Injury Phase-II: A Phase II Randomized Trial. Crit Care Med 2017; 45: 1907-1914

米国の10施設でおこなわれたRCTで、重症頭部外傷患者の急性期治療における脳組織酸素分圧(PbtO2)モニタの有用性を検証したphase 2 studyです。重症頭部外傷患者119症例を対象としてICPを目標として行う治療群とICPおよびPbtO2を目標として行う2群で、急性期の脳組織低酸素の頻度および長期予後を比較しています。結果としてPbtO2モニタにより急性期の脳組織低酸素の持続時間が低下することが示されています。また長期予後に関しては統計学的有意差には至らないもののICP、PbtO2の両方をモニタした群で改善傾向を認めています。

2017年12月26日 (火)

チューインガムが胃内容量に及ぼす影響

Bouvet L, Loubradou E, Desgranges FP, Chassard D: Effect of gum chewing on gastric volume and emptying: a prospective randomized crossover study. Br J Anaesth 2017; 119: 928-933

フランスの研究者が行ったprospective studyで、20名のvolunteerを対象として飲水直後のgum chewingが胃内容量に及ぼす影響を検討しています。飲水量は250ml、gumは45分間噛むという設定で、超音波を用いた胃前庭部の断面面積で評価しています。結果として250mlの水分はほぼ40分程度で胃から消失し、対照群とchewing gum使用群で胃内容量には有意差がないことが示されています。なお、考察によると、ESAのguidelineでは最終飲水後にchewing gumを噛んだからといって手術を注視する必要はないと記載されているようです。

2017年12月25日 (月)

幼児期の全身麻酔下手術は脳白質の統合性と容量に影響するか?

Block RI, Magnotta VA, Bayman EO, Choi JY, Thomas JJ, Kimble KK: Are Anesthesia and Surgery during Infancy Associated with Decreased White Matter Integrity and Volume during Childhood? Anesthesiology 2017; 127: 788-799

米国の研究者がまとめたretrospective studyで、1歳までに全身麻酔下に手術を受けた患者17症例と背景のそろった対象患者17例を対象として、12歳から15歳の時点で脳MRIを施行し、神経組織の容量および統合性を比較した報告です。全身麻酔群は麻酔時間1時間程度のそけいヘルニア、睾丸固定、幽門切開および鼓膜チュービング症例から構成されています。結果として脳灰白質の容量には差がありませんでしたが、全身麻酔群では白質の容量が有意に減少するとともに、複数部位での神経組織の結合性が低下していることが示されています。これらの所見の背景として麻酔薬によるオリゴデンドログリオーマのapoptosisが生じ、神経組織のミエリン化が障害された可能性が考察されています。

2017年12月22日 (金)

腹腔鏡下手術とERASの組み合わせは術後合併症を減少させるか?

Maggiori L, Rullier E, Lefevre JH, Regimbeau JM, Berdah S, Karoui M, Loriau J, Alves A, Vicaut E, Panis Y: Does a Combination of Laparoscopic Approach and Full Fast Track Multimodal Management Decrease Postoperative Morbidity?: A Multicenter Randomized Controlled Trial. Ann Surg 2017; 266: 729-737

フランスの研究者が行った多施設RCTで、腹腔鏡下大腸直腸手術患者におけるfull fast trackとlimited fast trackが術後合併症、入院期間に及ぼす影響を比較しています。full fast trackとlimited fast trackは術前水分摂取、術中輸液管理、術後疼痛管理などの点で異なっています。263症例を対象として比較した結果、両群には差が認められず、full fast trackの優位性は証明できませんでした。多変量解析では術後輸液の早期中止が合併症減少に寄与する反面、鎮痛補助としてのlidocaine静注が合併症発生のリスク因子であることが示されています。

2017年12月21日 (木)

重症患者におけるせん妄とカタトニアに関するcohort研究

Wilson JE, Carlson R, Duggan MC, Pandharipande P, Girard TD, Wang L, Thompson JL, Chandrasekhar R, Francis A, Nicolson SE, Dittus RS, Heckers S, Ely EW: Delirium and Catatonia in Critically Ill Patients: The Delirium and Catatonia Prospective Cohort Investigation. Crit Care Med 2017; 45: 1837-1844

カタトニア(緊張病)は無言、凝視、言葉の繰り返しなどの症状を呈する病態で、定義上はせん妄とは併存しない病態とされています。一方でカタトニアとせん妄の区別が困難な症例が存在することも指摘されています。本研究は米国で行われている多施設研究の一部として行われた観察研究で、重症患者136症例を対象として、カタトニアとせん妄の併存があり得るかどうかを調査しています。対象患者の 74%でせん妄が認められており、さらに約3分の一の症例がカタトニアに該当することが明らかになっています。治療が全く異なることから両者の併存の可能性を考える必要がある、と考察されています。

2017年12月19日 (火)

腹部手術術後の早期離床プログラムの適応は活動度を改善する

de Almeida EPM, de Almeida JP, Landoni G, Galas F, Fukushima JT, Fominskiy E, de Brito CMM, Cavichio LBL, de Almeida LAA, Ribeiro-Jr U, Osawa EA, Diz MP, Cecatto RB, Battistella LR, Hajjar LA: Early mobilization programme improves functional capacity after major abdominal cancer surgery: a randomized controlled trial. Br J Anaesth 2017; 119: 900-907

ブラジルの研究者が行ったRCTで、腹部の悪性腫瘍根治手術をうける108症例を対象として術後に強度の高いリハビリテーションを施行することが第5病日に3m以上独歩できる症例を増加させるという仮説を検証しています。介入群では理学療法士の指導下に退院まで毎日12回、筋力に応じてcore training, isometric training, isotonic trainingおよびaerobic trainingを行うprotocolが用いられています。対照群では1日1回core trainingおよびgait trainingを行っています。結果として介入群では第5病日に3m以上独歩できる症例が有意に増加し、著者らの仮説は証明されていますが、術後合併症、入院期間などの2次評価項目には有意差が認められませんでした。

2017年12月18日 (月)

CABG患者の術後血糖管理におけるexenatide持続静注の有用性

Besch G, Perrotti A, Mauny F, Puyraveau M, Baltres M, Flicoteaux G, Salomon du Mont L, Barrucand B, Samain E, Chocron S, Pili-Floury S: Clinical Effectiveness of Intravenous Exenatide Infusion in Perioperative Glycemic Control after Coronary Artery Bypass Graft Surgery: A Phase II/III Randomized Trial. Anesthesiology 2017; 127: 775-787

フランスの研究者が行ったphase IIおよびIII studyで、CABG術後患者における血糖管理にかんしてinsulin持続投与とGLP-1 analogであるexenatide持続投与を比較しています。exenatide群ではrescue therapyとしてinsulinが用いられています。 CABG患者110症例を対象とした単一施設RCTで、主要評価項目として手術開始から48時間までの観察期間のうち血糖目標値である100~139mg/dl を達成した期間が50%を超えた症例数が用いられています。結果としてexenatide群の80%でinsulin追加投与が必要であり、主要評価項目にも有意差が認められませんでした。結果としてexenatideはinsulinの代用にはならないと結論されています。

2017年12月15日 (金)

心臓外科手術における制限的輸血と非制限的輸血の比較

Mazer CD, Whitlock RP, Fergusson DA, Hall J, Belley-Cote E, Connolly K, Khanykin B, Gregory AJ, de Medicis E, McGuinness S, Royse A, Carrier FM, Young PJ, Villar JC, Grocott HP, Seeberger MD, Fremes S, Lellouche F, Syed S, Byrne K, Bagshaw SM, Hwang NC, Mehta C, Painter TW, Royse C, Verma S, Hare GMT, Cohen A, Thorpe KE, Juni P, Shehata N: Restrictive or Liberal Red-Cell Transfusion for Cardiac Surgery. N Engl J Med 2017; 377: 2133-2144

カナダの研究者が中心となってまとめた国際的多施設RCTで、心臓外科手術患者を対象として輸血開始基準を7.5g/dlとする制限的輸血群と手術室、ICUで9.5g/dl、病棟で8.5g/dlを輸血開始基準とする非制限的輸血群で予後を比較しています。約5100症例を対照として入院中の死亡、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全を対象として比較した結果、制限的輸血群は非制限的輸血群に対して非劣勢であることが示されています。subgroup解析で、高齢者では制限的輸血群で予後が有意に良好であることも示されています。

2017年12月14日 (木)

感染を疑う患者における医療介入の予測因子としてのqSOFAとSIRS基準の比較

Moskowitz A, Patel PV, Grossestreuer AV, Chase M, Shapiro NI, Berg K, Cocchi MN, Holmberg MJ, Donnino MW: Quick Sequential Organ Failure Assessment and Systemic Inflammatory Response Syndrome Criteria as Predictors of Critical Care Intervention Among Patients With Suspected Infection. Crit Care Med 2017; 45: 1813-1819

米国の研究者がまとめたretrospective studyで、qSOFAやSIRS criteriaなどの重症度指標とreceived critical care intervention (RCI)の関連を調査しています。背景として、重症度指標の意義として最終的なmortalityよりもRCIの必要度の評価が重要であるという可能性が挙げられています。対象となった約2万5千症例のうち約28%がICUに収容され、そのうち66%が中心静脈カテーテル挿入、人工呼吸、血管作動薬投与などRCIに該当しています。結果として24時間までの最悪値を用いたqSOFAの方がSIRS criteriaよりもRCI必要度の予測精度が高いことが示されていますが、初療時のqSOFAによる予測精度は低いことも明らかになりました。結果としてERにおける初療時のqSOFAでその後の治療の必要性を予測することは難しいと結論されています。

2017年12月12日 (火)

脊髄くも膜下ブロックによる帝王切開時の母趾におけるperfusion indexと低血圧の関係

Xu Z, Xu T, Zhao P, Ma R, Zhang M, Zheng J: Differential Roles of the Right and Left Toe Perfusion Index in Predicting the Incidence of Postspinal Hypotension During Cesarean Delivery. Anesth Analg 2017; 125: 1560-1566

中国の研究者が行ったobservational studyで、下肢に装着したpulse oximeterのPIで脊髄くも膜下ブロック時の血圧低下を予測できるかどうかを検討しています。特に仰臥位低血圧症候群の予想としてブロック施行前のPI低値が有用かどうかに焦点が当てられています。待機的帝王切開患者100症例を対象として検討した結果、ブロック施行前、仰臥位の状態における左母趾のPI低値によるブロック施行後の低血圧発生予測のROCAUCが0.81であり、低血圧発生予測に有用と結論されています。

2017年12月11日 (月)

高齢整形外科手術患者における術前認知機能テストの成績が術後合併症と関連する

Culley DJ, Flaherty D, Fahey MC, Rudolph JL, Javedan H, Huang CC, Wright J, Bader AM, Hyman BT, Blacker D, Crosby G: Poor Performance on a Preoperative Cognitive Screening Test Predicts Postoperative Complications in Older Orthopedic Surgical Patients. Anesthesiology 2017; 127: 765-774

米国の研究者が行ったprospective studyで、65歳以上の股関節、膝関節置換患者を対象として術前の軽度認知機能低下と退院後の要介護状態および術後せん妄との関連を調査しています。対象となった211症例の24%がMini-Cog testの結果が2点以下で術前軽度認知機能低下ありと評価されています。術前軽度認知機能低下は退院後の要介護状態および術後せん妄の独立したリスク因子であることが示されており、高齢者では術前軽度認知機能低下の頻度が高く、予後に影響することが示されています。

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過去の記事

近況報告

  • 2018年
    11年目になります。引き続きよろしくお願いいたします。
  • 日本麻酔科学会@神戸
    1日目の共催セミナーおよび2日目の輸液のシンポジウムに多数ご参加いただきありがとうございました。
  • J Intensive Care
    本年もreviewer of the yearに選んでいただきました。
  • 2017年
    10年目になりました。引き続きよろしくお願いします。
  • 臨床麻酔学会@高知
    臨床麻酔学会でのシンポジウムおよび教育講演に多数ご参加頂きありがとうございました。
  • 著書出版
    稲田英一先生監修の新麻酔科研修の素朴な疑問に答えます、という書籍が出版されました。管理人は輸液に関する項目を分担執筆しています。
  • 著書刊行
    稲田英一先生の監修による麻酔科クリニカルクエスチョン101という書籍が刊行されました(診断と治療社)。管理人は輸液の指標、尿量減少時の鑑別診断という項を執筆しました。
  • 日本麻酔科学会
    金曜日朝のリフレッシャーコースおよび土曜日のランチョンセミナーに多数ご参加いただきありがとうございます。
  • Journal of Intensive Care
    本年もJournal of intensive careのreviewer of the yearに選んで頂きました。
  • 第31回体液・代謝管理研究会
    体液・代謝管理研究会が無事終了いたしました。ご参加頂いた先生方、ありがとうございました。
  • 2016年
    9年目になりました。本年も宜しくお願いいたします。
  • 臨床麻酔学会教育講演
    10/21(水)9:30amから第4会場での教育講演「侵襲と血液凝固反応」にご来場いただいた先生方、ありがとうございました。
  • 心臓血管麻酔学会ランチョンセミナー
    心臓血管麻酔学会最終日のランチョンセミナーに多数ご参加頂きありがとうございます。
  • 著書刊行
    メディカルサイエンスインターナショナルから循環器急性期診療という書籍が刊行されます。管理人は心拍出量モニタの項を執筆しました。
  • 日本麻酔科学会共催セミナー
    日本麻酔科学会2日目の共催セミナー「人工呼吸中のグラフィックモニタと肺胞リクルートメント手技」に多数ご来場頂きありがとうございました。
  • 著書刊行
    中山書店から刊行された周術期の薬物使用法という書籍で乳酸リンゲル液とHES製剤の稿を分担執筆しました。
  • 著書出版
    管理人が体液・代謝管理の項目を執筆した麻酔科学文献レビュー2015-2016という書籍が学研メディカル秀潤社から発売になりました。
  • 集中治療専門医テキスト第2版
    上記がCD-ROMとして発売になりました。管理人は循環モニタリングの項を執筆しました。
  • reviewers of the year
    Journal of Intensive Careの2014年reviewer of the yearに入れていただきました。
  • 論文掲載
    J Anesthのvolume 29, issue 1に右室拡張末期容量と輸液反応性に関する共著論文が掲載されました。
  • 2015年
    8年目になりました。引き続き宜しくお願いいたします。
  • 臨床麻酔学会
    臨床麻酔学会で11/2午前中の筋弛緩に関するシンポジウムと11/3午前中の循環管理に関するシンポジウムに多数ご参加頂きありがとうございました。
  • 論文掲載
    J Anesthのvolume 28, issue 3に非侵襲的hemoglobin測定装置に関する共著論文が掲載されました。
  • 著書刊行
    メディカルサイエンスインターナショナルから発行された症例で学ぶ周術期の輸液管理という書籍(松永明先生編集)で症例検討1: 結腸癌手術という章を執筆させて頂きました。
  • 日本麻酔科学会@横浜
    日本麻酔科学会学術集会でのリフレッシャーコース、ランチョンセミナーにご来場頂いた読者の皆様、ありがとうございます。
  • 著書刊行
    吸入麻酔薬の肝毒性と腎毒性に関する章を執筆した吸入麻酔(克誠堂出版、山陰先生、平田先生編)という書籍が5月に刊行されました。
  • 論文掲載
    Journal of Anesthesiaのvolume 2にgoal-directed fluid managementに関するobservational studyの結果が掲載されました。
  • 集中治療医学会共催セミナー
    2/28(金)の非観血的血圧測定に関するランチョンセミナーに多数ご参加いただき、ありがとうございました。
  • 論文掲載
    麻酔の2014年2月号にHES 130/0.4(ボルベン)の総説が掲載されました。
  • 体液代謝管理研究会@名古屋
    1/25開催の体液代謝管理研究会に多数のご参加を頂きました。ありがとうございます。 2016年の体液代謝管理研究会の開催を仰せつかりました。宜しくお願いいたします。
  • 2014年
    7年目になりました。引き続きよろしくお願い申し上げます。
  • 臨床麻酔学会
    臨床麻酔学会で、大量出血時の膠質液の適正使用と高リスク患者の輸液管理について発表させていただきました。ご来場頂いた先生方ありがとうございます。
  • 論文掲載
    Anesthesia and Analgesiaの8月号に東邦大学大森病院、日本大学、東京女子医大、慶應大学の先生方と協同で行ったsugammadexの論文が掲載されました。
  • 日本麻酔科学会会長企画
    5/25(土)の11:00amから行われるInternational sessionでCurrent condition of neuromuscular block management in Japan.というtitleで発表させて頂きました。多数のご来場ありがとうございました。
  • 体液代謝管理研究会symposium
    1/26に上記研究会シンポジウムで「動的指標に基づいた輸液管理」に関して発表させて頂きました。ご参加頂いた先生方ありがとうございます。
  • 6年目になりました
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