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2019年10月29日 (火)

高齢者では年齢補正MACより高濃度の揮発性麻酔薬が投与されている

 Ni K, Cooter M, Gupta DK, et al. Paradox of age: older patients receive higher age-adjusted minimum alveolar concentration fractions of volatile anaesthetics yet display higher bispectral index values. British journal of anaesthesia 2019;123:288-97.

米国の研究者がまとめたretrospective studyで、実臨床における呼気終末揮発性麻酔薬濃度とmeta regressionで求めた年齢補正MACの関係を検討した報告です。30歳以上の全身麻酔患者約7000症例を対象として解析し、同時に年齢別のBIS値も解析しています。meta regressionでは10歳年齢が上がると約6.5%ずつMACが低下しますが、実臨床で投与されている揮発性麻酔薬濃度は10歳年齢が上がる毎に3%づつ低下し、結果として高齢者では相対的に高濃度の揮発性麻酔薬に暴露されていることが明らかになりました。BIS値も高齢者では逆説的に高値をとることが示されています。結語では、高齢者では年齢補正MACに基づいた慎重な揮発性麻酔薬濃度の調整が望まれると記載されています。

 

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