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2020年7月 2日 (木)

臨床的なARDS診断:見逃しの生じるリスク因子と経時的変化

Schwede M, Lee RY, Zhuo H, Kangelaris KN, Jauregui A, Vessel K et al: Clinician Recognition of the Acute Respiratory Distress Syndrome: Risk Factors for Under-Recognition and Trends Over Time. Critical care medicine 2020, 48:830-7.

米国の研究者がまとめたretrospective studyで、重症患者を担当したprimary care teamによるARDSの認識と専門家によるARDSの認識のずれを解析した報告です。ARDS networkに参加している施設で2008年から2016年までに専門家によってARDSと診断された141症例を対象として解析した結果、ARDSと認識した症例は70%で、このうち50%で6.5ml/kg未満の低一回換気が用いられています。ARDS認識、低一回換気量いずれも経時的に増加しています。一方、ARDSと認識されていない症例では15%で6.5ml/kg未満の低一回換気が用いられています。見逃しのリスク因子というよりもARDSの正確な診断と関連のある因子としてはAKI、経時的変化および敗血症が抽出されています。

 

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