« 術後肺合併症に関するsugammadexとneostigmineによる拮抗の比較 | トップページ | 重症患者におけるメラトニン分泌リズムを障害する因子 »

2020年7月 7日 (火)

高齢非心臓手術患者ではfrailは術後せん妄と関連するが、認知機能低下とは関連しない

Mahanna-Gabrielli E, Zhang K, Sieber FE, Lin HM, Liu X, Sewell M et al: Frailty Is Associated With Postoperative Delirium But Not With Postoperative Cognitive Decline in Older Noncardiac Surgery Patients. Anesthesia and analgesia 2020, 130:1516-23.

米国の研究者が行ったprospective studyで、術前のfrailと術後せん妄、術後認知機能低下の関連を調査しています。65歳以上の非心臓手術をうける患者167症例を対象として術前のfrail状態、術前および術後3ヶ月の認知機能、術後せん妄の有無を調査しています。術前のfrail状態をrobust、prefrail、frailの3段階に分類し、結果として対象患者の18.6%、48.1%がfrail、prefrailに分類されています。術後せん妄は25.3%の症例で発生し、術前frailまたはprefrailは術後せん妄のリスクを2.7倍に増加させることが示されています。一方、14%の症例で術後認知機能の低下が認められていますが、術前frailまたはprefrail都の有意な関連は認められませんでした。

 

« 術後肺合併症に関するsugammadexとneostigmineによる拮抗の比較 | トップページ | 重症患者におけるメラトニン分泌リズムを障害する因子 »

Prospective study」カテゴリの記事

過去の記事

近況報告

  • 体液代謝管理研究会
    2/22(土)に昭和大学で体液代謝管理研究会が開催されます。管理人は共催セミナーで「輸液は腎臓を守れるか」というタイトルで発表させていただきます。多数のご参加をお待ちしております。
  • 2020年
    13年目になりました。引き続きよろしくお願いいたします。
  • 臨床麻酔学会シンポジウム
    11/8(金)午後の筋弛緩に関するシンポジウムに多数のご参加いただきありがとうございました。
  • 第66回日本麻酔科学会
    初日の午後のシンポジウムおよび最終日のリフレッシャーコースで発表させていただきます。2日目の学術委員会企画でも座長を仰せつかっております。多数のご参加をお待ちしております。
  • 集中治療医学会@京都
    第20会場でのICUモニタリングup-to-dateというシンポジウムに多数ご参加いただきありがとうございました。
  • J Intensive Care
    本年もreviewer of the yearに選んでいただきました。
  • 麻酔科研修ノート第3版
    稲田先生、上村先生、土田先生、村川先生編集による第3版が刊行されました。管理人も3項目執筆いたしました。
  • 2019年
    12年目になりました。ひきつづきよろしくお願いいたします。
  • Web seminar
    9/25夕方、大塚製薬工場さん主催のweb seminarで「生理学でひもとく最近の周術期循環管理」という内容で発表させていただきました。再放送も予定されているとのことですので、ご興味のある方は大塚製薬工場の担当者にご相談ください。
  • 病院移転
    6/16に行われた管理人の施設の移転が地上波で放送されることになりました(7/27夜NHK)。
2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ