« 非心臓手術後の赤血球容積分布拡大と死亡率の関連 | トップページ | 硬膜穿刺後頭痛の治療としての蝶口蓋神経節ブロックの効果 »

2020年7月27日 (月)

術前認知機能低下、術中脳波抑制、術後せん妄の関連

Fritz BA, King CR, Ben Abdallah A, Lin N, Mickle AM, Budelier TP et al: Preoperative Cognitive Abnormality, Intraoperative Electroencephalogram Suppression, and Postoperative Delirium: A Mediation Analysis. Anesthesiology 2020, 132:1458-68.

2019年にJAMAに掲載されたENGAGES trialの2次解析で、術前認知機能低下、術中EEGのsupression、術後せん妄の関連をmediation analysisという手法で解析しています。対象患者約1100症例のうち、39%の症例で術前認知機能異常が認められています。術後せん妄は25%の症例で発生しています。術中EEG supressionはの中央値は8分から12分とされています。術前認知機能障害を認めた症例では術中EEGのsupression、術後せん妄、いずれの頻度も有意に高いことが示されています。術後せん妄に関して17.2%が術前認知機能の直接作用で、EEG supressionを介する間接作用は2.4%、28症例でEEG supressionを回避することで1例の術後せん妄を回避出来ると見積もられています。結語ではEEG supressionを回避によるせん妄予防の効果は小さいと述べられています。



 

« 非心臓手術後の赤血球容積分布拡大と死亡率の関連 | トップページ | 硬膜穿刺後頭痛の治療としての蝶口蓋神経節ブロックの効果 »

Prospective study」カテゴリの記事

過去の記事

近況報告

  • 体液代謝管理研究会
    2/22(土)に昭和大学で体液代謝管理研究会が開催されます。管理人は共催セミナーで「輸液は腎臓を守れるか」というタイトルで発表させていただきます。多数のご参加をお待ちしております。
  • 2020年
    13年目になりました。引き続きよろしくお願いいたします。
  • 臨床麻酔学会シンポジウム
    11/8(金)午後の筋弛緩に関するシンポジウムに多数のご参加いただきありがとうございました。
  • 第66回日本麻酔科学会
    初日の午後のシンポジウムおよび最終日のリフレッシャーコースで発表させていただきます。2日目の学術委員会企画でも座長を仰せつかっております。多数のご参加をお待ちしております。
  • 集中治療医学会@京都
    第20会場でのICUモニタリングup-to-dateというシンポジウムに多数ご参加いただきありがとうございました。
  • J Intensive Care
    本年もreviewer of the yearに選んでいただきました。
  • 麻酔科研修ノート第3版
    稲田先生、上村先生、土田先生、村川先生編集による第3版が刊行されました。管理人も3項目執筆いたしました。
  • 2019年
    12年目になりました。ひきつづきよろしくお願いいたします。
  • Web seminar
    9/25夕方、大塚製薬工場さん主催のweb seminarで「生理学でひもとく最近の周術期循環管理」という内容で発表させていただきました。再放送も予定されているとのことですので、ご興味のある方は大塚製薬工場の担当者にご相談ください。
  • 病院移転
    6/16に行われた管理人の施設の移転が地上波で放送されることになりました(7/27夜NHK)。
2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ